片頭痛と慢性頭痛
片頭痛とは、頭の片側がズキズキと脈打つように痛む、発作性の頭痛です。吐き気や嘔吐、光や音への過敏さなどを伴うことも多く、日常生活に支障をきたすこともあります。慢性頭痛は、15日以上、頭痛が続いている状態を指します。緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛など、様々な種類があります。
片頭痛の症状
- 頭の片側がズキズキと脈打つように痛む
- 吐き気や嘔吐
- 光や音への過敏さ
- 倦怠感
- 集中力の低下
- イライラ
- 憂鬱感
慢性頭痛の症状
- 頭の痛み
- 緊張感
- 締め付けられるような痛み
- 重いような痛み
- ズキズキする痛み
- 鈍痛
- その他、片頭痛と同様の症状が現れる場合もあります。
片頭痛・慢性頭痛の原因
- 片頭痛:脳内の血管が拡張・収縮することで起こると考えられています。
- 慢性頭痛:原因は様々ですが、主に以下のものが考えられます。
- 緊張型頭痛:ストレス、筋緊張、睡眠不足など
- 片頭痛:片頭痛の要因に加え、ストレスや睡眠不足などが発作を誘発する可能性があります。
- 群発頭痛:脳の視床下部にある神経の異常が原因と考えられています。
- 薬物乱用頭痛:頭痛薬の乱用が原因と考えられています。
- その他:二次性頭痛(脳腫瘍、脳出血、髄膜炎など)
片頭痛・慢性頭痛の診断
- 問診:頭痛の種類、頻度、持続時間、誘因、症状などを詳しく聞き取ります。
- 身体検査:血圧、脈拍、体温などを測定します。
- 神経学的検査:視力、聴力、運動機能などを検査します。
- 画像検査:CT検査やMRI検査で、脳の異常がないか確認します。
- その他の検査:必要に応じて、血液検査、心電図検査などを行います。
片頭痛・慢性頭痛の治療
- 片頭痛:
- 発作時治療:吐き気や嘔吐がある場合は、吐き気止めを服用します。痛みが強い場合は、トリプタン系薬剤などの頭痛薬を服用します。
- 予防薬:発作を予防するために、β遮断薬、抗てんかん薬、抗うつ薬などを服用します。
- 慢性頭痛:
- 原因に応じて、薬物療法、心理療法、生活習慣の改善などを組み合わせた治療を行います。
- 緊張型頭痛:筋弛緩薬、抗不安薬、抗うつ薬などを服用します。
- 片頭痛:片頭痛の治療薬を服用します。
- 群発頭痛:トリプタン系薬剤、酸素吸入、予防薬などを用います。
- 薬物乱用頭痛:頭痛薬の服用を中止し、離脱症状の治療を行います。
- 二次性頭痛:原因疾患の治療を行います。
片頭痛・慢性頭痛の予後
- 片頭痛:適切な治療を受ければ、多くの場合症状を改善することができます。
- 慢性頭痛:原因や種類によって異なりますが、完治が難しい場合もあります。
